ゴッホの木。どう読むか・・・

 先ず、ゴッホの描画をその年齢順に分けてみた。その上で、描画に描かれている木(バウム)に注目した。すると見えてきたものは、年代毎に彼の木の特徴が変わって行ったことだった。その木(バウム)を抽出し、コッホやボーランダー等のバウム解釈表(指標)を使って分析を行ってみた。さらに,そうした描画と同時期に書かれた書簡や文献資料を読み、ゴッホのパーソナリテイーの変化を立体的に把握しようと試みた。それらをまとめて記載し,二側面からの比較対照表を作成した。整理した表を作成する事で、ゴッホの心の発達状態から,混乱した精神状態への変化が表われて来た。ゴッホの描画の中の樹木を,バウム指標を適用して解釈した場合と,手紙や伝記(資料)等から類推した場合は、同じような,彼の精神状態が抽出された。その様にして、彼の描いた木と彼が書いた手紙から見て、ゴッホの心の推移が明らかされて行ったと思われる。

心のキーステーション

【マインドフルネスとアート・セラピーが醸し出すハモニーです】マインドフルネスは、瞑想を用いる心理療法です。アート・セラピーはアートが持つ力を用いる心理療法です。

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